私がこの展覧会の審査に加わって、何年になるだろうか。かなりの年数に違いない。その最初の頃を思い出しているのだが、今回の作品とは様変わりといえる。
とにかくレベルの向上が著しいのである。とくに今回の入賞作品は、どのような展覧会に出しても恥ずかしくない作品がそろっている。数年前の展覧会と比べても、新しい作品が数多く加わっていることは明らかである。
もちろん陶芸作品は多いのだが、新しいジャンルの作品が今回は目についた。漆工芸の斬新な作品、木彫の意欲的な作品など、新しい作品に見るべき物が多かった。これは喜ぶべき現象といえるだろう。
アートの世界は広く大きい。新しい刺激が必要な分野であるのは議論を待たない。40回を迎え、ジャンルが広がり、作品の質が向上していることを会員の皆様と喜び合いたい。 |