長野県工芸会について

長野県工芸会 会長 あいさつ

会長 西澤 伊智朗

長野県工芸会は昭和55年に発足し、長野県に現在または以前に在住および出身者の工芸を志す人たちの意欲作品発表の場とし、毎年「長野県工芸展」を開催してきました。
 当初は県下各地での開催と巡回展を実施していましたが、搬入・搬出や集客数等の事情により、現在は長野県立美術館 しなのギャラりーにて開催しております。

 現在の長野県工芸展の特徴は、美術館の館長や館長経験者、美術評論家、大学の講師等、一流の外部審査員による公開審査をしている点にあり、誰もが納得できる審査体制を取っていることです。
 作者やジャンルにとらわれず、質の高い作品に賞を与えるという考え方で、連続受賞される人も珍しくありません。
研修の場としての研究会では、だれでも審査員一人一人から懇切丁寧な批評を聞くこともでき、学ぶ意欲のある人にとって有意義な時間となっています。

 工芸作品を作り上げるには、施設の充実や長時間の製作など苦労が多く敬遠されがちな昨今ではありますが、今後も展覧会の開催を軸に、長野県下の工芸の発展と地方文化の向上に寄与して参りたいと思います。

 長野県は自然環境に恵まれ工芸の素材が身近にあると共に、伝統的な工芸品が多く作られてきた土壌があります。工芸制作をする多くの人に伝統に支えられながらもオリジナリティーに富んだ作品を多く出品していただき、共に長野県工芸の質を高めていくことを強く望んでいます。

長野県工芸会 創立と歴史

昭和55年
長野県工芸会発足
第1回展開催
昭和55年、長野県彫刻工芸会から改組。同年10月、長野県工芸会発足。翌、昭和56年6月 長野市丸光百貨店で「第1回長野県工芸展」開催される。
 平成2年
第10回記念展開催
人間国宝の松井康成氏らを審査員に招き、第10回記念展を開催。
平成10年:第18回展
学識経験者による外部審査へ
外部の学識経験者による審査方法へ変更。出品者の所属に関係なく、厳正なる審査を実施。 
平成12年
第20回記念展開催 
20回を記念し、長野展(長野東急シェルシェ)、飯田展(飯田創造館)を開催。過去最高の応募作品数となる。
平成22年
第30回記念展開催 
30回を記念し、長野展(ホクト文化ホール)を開催。30回記念賞(審査員特別賞)を設ける。 
令和3年度
第40回長野県工芸展 
40回を記念し、全面改築された長野県立美術館(県民ギャラリー)で初開催。40回記念賞を設ける。